ポケカ遍歴② 〜人格形成〜
前回の続きです。
前回→ポケカ遍歴① 〜沼に落ちる〜 - ぬめぬめ観察日記
アルセウス光臨はダイパ時代の最後の拡張パック。
ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバーが発売され、ポケカもLegendシリーズに移り変わりました。
なら僕のポケカに対する姿勢が変わるかというとそんなことはありません。シリーズが移り変わった以外何一つ僕の周りの環境は変わっていない。
伝説ポケモンのカードは好きでしたね。2枚組み合わせるというシステムというより、細部まで書き込まれた伝説のポケモンの綺麗さが。ホウオウの羽とかやばすぎ。
ついでにグレートポケモンとかいうのもいましたが、全体像が見えないのであまり好きではありませんでした。
記念すべき第1弾の「ハートゴールドコレクション」「ソウルシルバーコレクション」には、ランダムベーシックパックというものが存在しました。
拡張パックと同じカードがランダムに30枚と、エネルギーが30枚、赤いギャラドスのカードがついて1400円というものです。
単純にカードの枚数だけ見ればこっちの方がコスパはいいのですが、レアの封入率の低さやエネルギーが割りを食ってることを考えると、パックを剥く楽しさも相まって拡張パックをそのまま買った方が明らかに得です。
しかし、
なにも知らない母「こっちのほうがたくさんカード入っててお得じゃない?」
ぼく「……母がそう言うならそうなんだろう!」
うーん、バカ!w
これに入ってるエネルギーがポケモンのシルエット付きのやつだと神だったんですけどね。
この罠にかかったせいで、ホウオウもルギアも当てることができませんでした。悲しい。
初めて当てた伝説ポケモンは第2弾の「よみがえる伝説」に収録されていたエンテイ&ライコウLegendでした。
実質タッグチームGXですね。それにしてもテキストが見づらい。
これエンテイの毛の質感はすごいけど、ライコウのカードのつなぎ目の部分にずっと違和感を覚えてるんですよね。微妙に繋がってない気がする……。
Legendシリーズで1番好きなカードは第3弾の「頂上大激突」に収録されていたディアルガ&パルキアLegendです。ディアルガがいるから。
当時ぼく「いや相手に与えるダメージがないやん!?なにこれ!?」
今ぼく「TUEEEEEEEEEEEEEE!!!!」
これさすがにサイド7枚以上にならないよな……なったら面白いのに。
その後BWシリーズに移り変わるのを前にして、トイザらスがソウルシルバーコレクションを100円で投げ売りしてました。いつもの3倍の量のポケカを買い、見事にルギアLegendを引き当てることができました。
ついでにリーフィアVSメタグロスデッキも安売りしてたので買っちゃいました。ポケカが安くなるってめったにないから興奮するよね。
このリーフィアVSメタグロスデッキ、なんか知らんがCDみたいなやつが付いていました。1回も使ってません。これを書いているときに検索して用途を初めて知りました。
コンピューターと対戦ができるやつらしいですね。これのサービス終了間際だったのも安売りされていた要因なのかなと思ったり。
僕はこの時代のエネルギーが大好きで、今のデッキも見分けやすくなる効果があることもあってこの時代のエネルギーで統一してます。
数が揃ってたら背景にポケモンのシルエットがあるやつを採用してます。炎がもうちょい欲しい。
2010年。ポケットモンスターブラック・ホワイトが発売され、ポケカはBWシリーズになりました。
僕が1番ポケカにハマったのはこのシリーズです。
僕のポケカ好きの方向性が定まったのもここ。
ここから1パック5枚になり、1パックあたりの値段も半分になったのでスタイリッシュさが増しましたね。
BWシリーズの最初の拡張パック「ブラックコレクション」「ホワイトコレクション」が出たのは12月17日。
僕の誕生日は12月19日。
つまり、
じじばば「誕生日プレゼントはなにがい「ポケモンカード!!」
こうなる。
確か15パックずつ買ってもらった気がする。
このブーストが功を奏し(?)、「ブラックコレクション」「ホワイトコレクション」のカードはほとんどすべてが揃いました。
ほとんど。
これがひじょーにむかついた。
この時まだカードショップという存在は知りません。
こいつパックから当てる気です。プロスピAで例えるとランキング報酬の自S契約書があるのを知らずに確定がない60連以降のガチャにエナを溶かすようなものですね。
この果てなき荒野に身を投げ出し、
いやなにこれ?
BWシリーズから新しいレアリティとしてSR、URが出てきました。その存在を知らなかったのです。
イオンのプロモカードがついた4パック入りのセットを買ってピカチュウのURが出てきたのも鮮明に覚えてます。
おまえイッシュ地方にいないだろ!!
でもかわいいからOKです。
最終的にデンチュラは出ました。ドレディアなんていなかった。
ただこのデンチュラとドレディア、僕の価値観に大きな影響を及ぼします。
ポケカが当たったカードで満足するものから欲しいカードを当てるものになりました。
コレクション勢への道が出来た。
バトル強化デッキコバルオンテラキオンビリジオンケルディオ4種類全て買ったところからその片鱗が伺えます。
BWシリーズ時代には拡張パックのバーコードをハガキに貼って応募し、プレゼントを当てるキャンペーンがよく行われていました。これの影響で開けたポケカのパックを捨てられなくなりました。今でも捨ててない空きパックがたくさん眠ってます。カドショで剥いてそのまま捨てるの正直信じられん。
最近だと超爆インパクトとかダークオーダーらへんに入っていたやつが似てますかね。
だいたい拡張パックを1ボックス、発売前に先行プレゼントされるキャンペーンでした。僕も応募して、
見事に「サイコドライブ」を1ボックス当てました。
・初めてEXポケモンが登場したパック
・初めてワザの名前がタイトルになったパック
これを先行でゲットできる……!
新時代にワープしたみたいでしたね。
僕がポケカで一番好きなタイプは実は悪タイプです。ゾロアークが表紙を飾ったBW第4弾「ダークラッシュ」のせいです。
初めての自分での箱買いはこのパックに捧げました。ダークライEXのSRが出てきてくれました。嬉しい。
初めてドラゴンタイプが登場した「ドラゴンセレクション」はキラカード5枚入りで300円。
昔、枚数が多いという理由だけでランダムベーシックパックを買っていた僕にとって、これは大変な高級品でした。よく買うかどうか悩んでいたのを覚えています。
1度買うのを我慢して300円のチョコケーキを買った覚えがあります。
ヌメラちゃんがこの時代にいたら確実に収録されていたんだろうなぁ……。
このパックのカードをまとめて保管しておくと死ぬほど曲がるので注意が必要です。
その次のパック「リューノブレード」「リューズブラスト」でもドラゴンタイプのポケモンがパッケージを飾りました。
リューノブレードのガブリアスがとにかくかっこよかった。
このガブリアスを当てるためにリューノブレードの方を多めに買ったので、
普通の人……ガブリアスの構築デッキを買ってデッキの強化に努める
僕……サザンドラの構築デッキを買ってあまり買ってないリューズブラストの補填をする
馬鹿がやる思考です。
というかコレクション勢なら構築デッキ両方買えば良いんじゃ。
そしてついにこの問題に直面します。
TCG勢永遠の悩み。
金が足りねぇ……!
リューズブラスト、リューノブレードが発売された頃に中学1年生になります。その年でコレクションは流石に厳しい。
でも集めるのをやめたくはない。
じゃあどうするか。
買ってもらうしかない。
しかし買ってもらうには理由がいる。
直談判します。
僕「定期試験で1位を取ったら褒美に『ポケカ1箱』を所望する!!」
親(……!そうきたか……だがこちらには勝算がある……!それはお前の1個上の姉の存在!!)
親(姉も賢い子だが定期試験では10位前後/約100人……!)
親(お前もどうせ似たような成績になるだろう。1位を取るのは有り得ない!勉強のモチベーションを上げつつ何も褒美を与える必要は無い!完璧なる作戦!私の勝ちだ!!)
親「よかろう!!」
〜数ヶ月後〜
僕「これが1学期の期末の結果だ……査収せよ」
1位/130人
フリーズボルト1箱ゲット。
〜数ヶ月後〜
僕「これが2学期の中間の結果だ……査収せよ」
1位/130人
プラズマゲイル1箱ゲット。
僕が2位に甘んじたのは実力テストも合わせて2年2学期の中間と3年1学期の期末だけです。どっちも音楽とかいうクソ教科に点を吸われました。
さすがに途中からちょっと罪悪感が芽生えてねだらなくなりました。
まぁこういう親の協力があって僕のポケカ収集は捗ったわけですね。
「プラズマゲイル」からプラズマ団のポケモンが登場しました。青枠かっこいい。
正直ルギアとかフリーザーとかがプラズマ団の言いなりになるとは思えなかったので違和感はありましたが。
ルギアEXは個人的にそれまでのEXポケモンよりもカードの枠のはみ出し方が大胆になっているように感じたので、それがプラズマ団のEXポケモンの特徴なのかとも思いました。多分関係ありません。
その次は「ラセンフォース」「ライデンナックル」ですね。
ライデンナックルは例のバーコードを貼って応募するキャンペーンで1ボックス当てました。
ほとんどの種類のカードとボルトロスEXのSRを手に入れたのに満足して、自分ではほぼ買っていません。
ラセンフォースは必殺技『誕生日プレゼント』を使ったので自分ではほぼ買っていません。
うーんこの乞食。
さらに次の弾の「メガロキャノン」でディアルガEXがプラズマ団のポケモンとして登場します。
これはこれでダークな雰囲気が出ていてかっこよく、プラズマ団の配下というのを抜きにすればアリだと思いました。闇のディアルガに通ずるものがある気がする。
最後がBWシリーズの集大成とも言える「EXバトルブースト」です。
シャンデラとドリュウズがEXポケモンになっていて、伝説のポケモンじゃなくてもEXになれるのかと皆さん驚いたことでしょう。
ちょくちょくツイッターでバズる、家族と一緒にいるエンブオーも収録されています。
このパックはエンブオーに限らずイラストレーターさんが比較的自由にやらせてもらっていたらしく、イラストの個性が光ってて好きでした。
母方の実家に行く夜行バスに乗る前に、夜のポケモンセンターフクオカでこのパックを買った覚えがあります。
僕「何が出るかな〜」
知らん知らん知らん。
冷や汗出た。荘厳すぎる。
後に金色のゼクロムも自引きし、宝物になったのでした。
というそこそこ濃いBW時代を過ごしました。デッキ組んだとか対戦したとかぼくとその家族以外の登場人物がいないところとかに悲しみを感じる。
XY〜サンムーン編に続く!